ふたり

ゆかと敬は全く違う人生を歩んできて別々に死んだ。男と女が入れ替わり新しい人生が始まった。

メレンゲ6 

 金子の調査であの看護婦がいることが分かった。それで私は冴に遠距離移動をすることを伝えた。約束通りに昼にあの病院の壁の横の車に入った。金子が運転席で弁当を食べている。後部席には敬が毛布に包まって寝ている。すでに敬は抜け出していてさっそく二人で鉄格子の門を潜り抜ける。
「みよちゃんと仲良くやっている?」
「でもゆかがいないと寂しい」
「この事件を済ませたら帰れるよ」
 部屋の中は薄暗い。それぞれに部屋には窓に格子が付いている。8人部屋が5室、2階には個室が8室。個室の1つであの看護婦を見つけた。ここはまだ若い青年だ。両手が皮バンドでベットに縛られている。看護婦はパジャマのズボンをずらせると慣れた手つきで口に咥える。白衣のまま跨る。パンツを履いていない。
「相変わらずね?」
 1時間も続くプレイに飽きてベットで座り組む。ようやく終わって院内の食堂に行く。2階にあり終わると看護婦は個室に行く。どうも住み込みのようだ。ポケットから携帯を出してきて打っている。あの医師に連絡を入れている。だが繋がらない。
「騙された?」
と呟いている。まだ死んだのは知らない。ベットの下のダンボール箱を引き出してくる。下着を退けると医師から渡された鞄が出てくる。私と敬が顔を突っ込んでいる。鞄の中に札束が詰まっている。
「ドアをノックして」
 敬がドアに動いて力を込めてノックする。看護婦は反射的にダンボール箱をベットの下に押し込んでドアを開けに行く。私は鞄の縫い付けられた膨らんでいる部分に指を入れて布袋を取り出した。



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2017/04/18 Tue. 06:48  edit

Category: ミステリー

Thread: ミステリ - Janre: 小説・文学

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